2021/04/23 12:07
この度、
山口県「獺祭」さんから正規特約を頂きました。
これで、5月初旬から小樽の地でも正規で獺祭を楽しむことが出来るようになります。
よく聞かれるのですが、
「獺祭ってオートメーションなんでしょ」
「数字、データだけで酒造りしているの」
「職人さんはいないんだよね」
この3つです。
実際に高野が山口県「獺祭」に行ってこの目で見てきました。
質問「獺祭ってオートメーションなんでしょ」
答え「恐ろしいくらい手造り」
日本酒はオートメーションでできるほどあまくはありません。イメージが先行して、それに蛇足が付き、誤った情報が拡散されています。洗米も手作業だし、最も重要な麹づくりは完全に人の手です。これを「手麹」と言います。理由は機械より性能がいいから。これは、ここまで大きな酒蔵では異常なこと、たいていは大型の引き込み機を使用するのが普通ですが、獺祭さんは人の手です。これってかなりすごいことです!
質問「数字、データだけで酒造りしているの」
答え「五感をフルに活用しています」
これもイメージが先行しておりますが、数字とデータだけで出来るほど甘くはありません。データをたくさんとり、そして、人間の五感に照らし合わせるから意味があり、最後はやはり人の官能試験です。実際に現場も見ましたが、社長自らデータと照らし合わせ、試飲しておりました。しかも、タンク1本ずつ。人間は風邪を引いたり、歳をとると、イライラしたり、興奮したりすると感覚は鈍ります。それを補填するのがデータとのことです。
質問「職人さんはいないんだよね」
獺祭「各部門にエキスパートがいます」
各部門に担当がいて、各部門にてデータ管理を実際に触れてチェックしています。そして、その部門を徹底して実践することにより、洗米のプロ、蒸米のプロ、酒母造のプロ、麹のプロ、絞りのプロといった形で育成しているそうです。それを持ち回りにして、共有しているとのこと。
社会との認識とはかなり離れていますね。
日本酒はオートメーションや数字で出来るほどあまくはありません。
正確な情報を伝えるのも酒屋の仕事の一つ。
今回、お取引にあたり、酒商たかのの基準は一つ「人生を豊かにする一杯になりえるか、どうか」です。
ここまで徹底した酒質管理を行なっている獺祭さんは、日々の中で人生を豊かにする一杯になりえる、と感じお話させて頂きました。
良質なお酒を気軽に楽しまむ。
是非とも、皆さまの素敵な酒ライフの仲間に加えて頂きたく思います。